前回は、リーダーが集団に影響する力はどこに由来するのかについてお話しました。
前回の記事はコチラ↓
管理職が発揮するリーダーシップ5つの原動力
今回は、実際にどのようなリーダーが優れていると評価されるのかについてお話しましょう。
これまでご説明したように、リーダーはメンバーによって受け入れられられなければ、その機能を十分に発揮できません。そうした意味で、業績を踏まえてメンバーがリーダーをどのように評価しているのかは、リーダーの影響力を客観的に表していると考えられてきました。
しかし、最近の研究では、メンバーによる評価は必ずしも正確とは言えないことが明らかになってきました。
暗黙のリーダーシップ理論
メンバーたちはチームの業績や評判が優れているのは職場の管理職のリーダーシップが優れているからだと考えがちです。これは、メンバーが「暗黙のリーダーシップ理論」の持ち主だからに他なりません。
言い方を少し変えると、チームの業績が高いのはリーダーのお陰だとメンバーが勝手に結論づけて過剰に評価しているに過ぎないということです。
また、そうした直感的な評価をくだすメンバーたちは、「リーダーはこういう人物であるべきだ」と、その性格や行動特性を思い描きがちで、そうした先入観から「リーダー・プロトタイプ」を意識してしまい、そうしたタイプのリーダーに依存することで、リーダーへの幻想を高め、その評価を自ずから吊り上げる傾向があると指摘されています。
あるべきリーダー像は、客観的な業績に基づいた判断であるとしても、メンバーによる幻想的な評価によっては正しく捉えることが難しいようです。
次回は、AIをはじめとする情報化やグローバル化の進化が著しい現代社会において、変革期に求められるリーダーシップについてお話を続けていきたいと思います。